2011年1月24日
あの日 荒木 恵 時計になれば お母さま さかさにネジを巻いてくださいな あの日がきたら 白樺の高原で あの人と夏みかんをむきたいな 夕暮れに 小鳥になって 南の島へ翔びたいな 時計になれば お母さま さかさにネジ […]
2011年1月23日
微笑 荒木 恵 亡父に寄せて 父よ 太平洋にあなたを見た どんより曇った空にあなたを見た 父よ あなたの叫びがこわれそう あなたの微笑が消えてしまいそう 父よ せめて 砂丘にしばられていよう 帰らないでいよう あ […]
2011年1月23日
砂浜にて 荒木 恵 ギターを弾いた夜 貝になった あなたに見つめられて 波の命を聴いた ギターを弾いた夜 貝になった ＜第一小詩集・犬のようにより＞荒木 恵著 めぐみ薬局：めぐみ薬局は、Ｍｅｇｕｍｉ黒酢飲料Ｆ […]
2011年1月21日
幸福 荒木 恵 哀しみを 風にのせたら 山に遮られて帰ってきた 今度は やさしさを袋に入れて 送りましょう あなたとの 幸福が帰ってくるように ＜第一小詩集・犬のようにより＞荒木 恵著 犬のように：詩集・犬のよう […]
2011年1月21日
レコード 荒木 恵 古いレコードの上を歩いている コーヒーカップに ちっとも変っていないあなたが映った 目をつむると 小鳥のように 空から地上が見えた グレープフルーツでのどをうるおし ジプシーの様に踊った それか […]
2011年1月20日
熱情 荒木 恵 笛の音が 海を越えて行きました 哀しみは うす紫の雲となりました 二つの影は 夕陽に溶けました なのに 冬の砂丘に 紅バラが咲きました ＜第一小詩集・犬のようにより＞荒木 恵著 犬のように：藤 […]
2011年1月20日
高原の幻 荒木 恵 白樺は思い出 その傷口からこぼれ落ちるは青春 オレンジの香り 高原のロープーウェー 炎天下 あなたの口に夏みかんを入れた そう あれは青い幻！ ＜第一小詩集・犬のようにより＞荒木 恵著 犬のよ […]
2011年1月19日
雪のあと 荒木 恵 冬の砂丘に 魔法使いが 赤い雪を積もらせた 春の朝 古時計がため息をついた ＜第一小詩集・犬のようにより＞荒木 恵著 犬のように：詩集・犬のようにを、藤富保男先生にも、お送りしました […]
2011年1月19日
かたつむり 荒木 恵 誰もいない砂浜に 迷い込んだかたつむり ひっそり想いでの中で 息絶えていた ＜第一小詩集・犬のようにより＞荒木 恵著 犬のように：詩集・犬のようにを、伊藤信吉先生にも、お送りしました。＜人生の傷 […]
2011年1月18日
初冬 荒木 恵 凍った白鳥の影が ヒュー ヒュー と、波間を歩く ＜第一小詩集・犬のようにより＞荒木 恵著 犬のように：詩集・犬のようにを、西脇順三郎先生にも、お送りしました。西脇先生から、直筆の震えた字で、 […]
